光彩が淡くなったのか、頬を撫でる風の涼しさがそう感じさせるのか、黄昏の空に時折切なさが混ざるようになった。白昼には暑さを残しながら、日が落ちれば夜が主張を始める。すぅ、と熱が引くように。そろそろ夜長の季節だと耳打ちするかのように。 貴方に似…
めいっぱいの夏を抱いたまま、どこか遠くで聞こえる微かな秋に気がついて。それでいて瞳はまだ、燃える様な天の青から離せない。そんな9月の始まりの日に、生まれた君へ。 大きな目、整った顔。私の常識からすれば、どう考えても長い手足。甘い歌声は、聞く…
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